ベルリンに新世界遺産誕生

ドイツの有力地方紙、フランクフルター・アルゲマイネ(Frankfurter Allgemeine)の紙面より(一部抜粋)。

『ベルリンのモダン・ジードルング(集合住宅)がユネスコ世界遺産に』(→記事

「(2008.7.8)ユネスコ世界文化遺産委員会は、ベルリンのモダン・ジードルングの世界遺産リスト登録を決めた。
新たにリスト入りを果たしたのは、ファルケンベルク庭園街、シラーパーク・ジードルング、ブリッツ馬蹄形ジードルング(写真1)、カール・レギエン・ジードルング、ヴァイセ・シュタット、ジーメンス大住宅街の6箇所である。
これらの建築は、第一次世界大戦から国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の政権奪取までの時期(1914~1933)に発生した住宅不足問題への対策として造られた。
1920年代前半、ベルリンでは13万戸もの住居が不足しており、また当時の住宅のほとんどは暗く、狭く、じめじめとしたものだった。しかしヴァイマル憲法は「全てのドイツ人に健康的な住居を」と保証していた。そこで、芸術と建築の分野でのアヴァンギャルドと共に、政治は社会主義のユートピアを実現しようとしたのである。」

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( ↑ 写真1・ブリッツ馬蹄形ジードルング
「1925~30年、ノイケルン地区に建設。37ヘクタールに約2000戸を備えた最大規模のジードルングである。設計者はブルーノ・タウト(Bruno Taut)、都市建設官マルティン・ヴァーグナー(Martin Wagner)。このジードルングの名前は、住宅区画が馬蹄形の配置になっていることに由来する。」)



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他にも記事には色々面白いことが書いてあります。
実は明日レポート3本提出で(ひぃぃ!!)、こんなことをしている場合ではないのですが(汗)、久々に胸熱くなったニュースなので語らせていただきやす。笑

この住宅のポイントは、
・キッチン、バス、バルコニー付き(残念ながら庭はなし)
・十分に光や外気が取り入れられる
・機能的かつ実用的な間取り
・割安!!!
なことです。

ドイツは機能美で有名なお国ですが、それを極めたジードルングは、後の社会主義的な住宅建築や都市景観に大きな影響を与えたと言われています。
言われて見れば、旧東独地区に行くとこれに似たような造りのアパートをたまに見かけますよね。映画『グッバイ・レーニン!』にも、いかにも社会主義チックなアパートが登場していたなぁ。
そんなジードルングですが、現在ではシンプルで芸術性の高いデザイン建築として高い評価を受けています。


ベルリンでは他にも博物館島が世界遺産として登録されていますよね。
今回の登録で、ベルリンはさらに見所多い素敵な街になりました。
これからも「芸術の街・ベルリン」、どんどん盛り上がっていくといいなー^^
ちなみに今回の登録を含め、現在のドイツ全体での世界遺産登録数は33になりました。
この記録は、イタリア、スペイン、中国に続き世界4位だそうです!素晴らしい☆


実は去年のドイツ語ゼミでヴァイマル時代の住宅事情に関する文献を読んでいたので、この記事で話題になってる辺りはちょっと詳しいです。
今日紹介した新聞記事も、コンパクトに分かりやすくまとめてあって面白かったので、後日改めてここで紹介したいと思います。


さて、レポートレポート・・・(_ _;)
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by Atopos1 | 2008-07-11 02:03 | ドイツ